Fire TV, Chromecast, Apple TVのどれを買えばいいか、落ちついて考えましょう [2018夏]

初心者はFire TV Stickがおススメ。ChromecastはPrimeビデオが見れない/リモコンが無い

2018年7月にFire TV Stickを買いました。
目的は、これまで主にパソコンやスマホで観ていたネット動画サービスを、ベッドルームのテレビで観ることでした。

既に自宅リビングにApple TVもあり、またChromecastの機能もよく知っています。

これらのストリーミングデバイスの比較は他にもたくさんありますが、デバイスの持つ機能を正確に理解していないなど、記載が誤っている記事があります。

そこでこの記事では、

  • Fire TV Stick
  • Fire TV
  • Chromecast
  • Chromecast Ultra
  • Apple TV
  • Apple TV 4K

の6つのデバイスの違いについて、2018年8月現在の情報を元に、
「正確に」かつ「わかりやすく」要点をまとめます。
*本記事はまだスマホ用に最適化されていません。いずれしますのでお待ちください。

まずは、結論から言うと、、、

  • 持ち運びのしやすさ/値段の安さで選べば、Fire TV Stick
    (初めてストリーミングデバイスを買う人はまずはコレがオススメ!)
  • 動作の安定性で選べば、Apple TV または Apple TV 4K
    (500gくらいなので、たまにであれば持ち運びも苦痛ではない)
  • Chromecast (Ultra)はPrime Videoが観れないのが痛い
  • Chromecast (Ultra)はリモコンが無いのも不便
  • サークルや部活動の部室にはChromecastを買うのもいいかも(→別の記事で詳しく書きます)

「(対応する)動画サービス」「操作(のしやすさ)」「ミラーリング」「重さ」「価格」「画質」について比較した表も作りました。

デバイス名 画質 動画
サービス
操作 ミラーリング 重さ* 価格(円)
Fire TV Stick UHD 32g
+68g
4,980
Fire TV 4K ✖️ 87g
+68g
8,980
Chromecast UHD
Prime非対応
△-◯
リモコン無し 

iPhone非対応
39g 4,980
Chromecast
Ultra
4K
Prime非対応
△-◯
リモコン無し

iPhone非対応
47g 9,720
Apple TV
[32GB]
UHD 425g
+45g
15,800+税
Apple TV 4K
[32GB/64GB]
4K 425g
+45g
19,800+税
21,800+税

 

 

2018夏時点の各デバイスのバージョン

デバイス名 画質 発売
Fire TV Stick(第2世代) FHD 2017/4
Fire TV(第3世代) 4K 2017/10
Chromecast(第2世代) FHD 2016/2
Chromecast Ultra 4K 2016/11
Apple TV(第4世代) FHD 2015/9
Apple TV 4K(第5世代) 4K 2017/9

 

視聴できる動画サービスの違い

主要な動画サービスはどのデバイスも対応しようと努力しているが…

どのデバイスも知名度の高い動画サービスはほぼカバーしてきていますが、GoogleとAmazonが競合関係にあるため、

  • Chromecast (Ultra)はPrime Videoアプリに対応していない
  • Fire TV (Stick)はYoutubeアプリに対応していない

という状態が2018年1月からしばらく続いています。

Prime VideoとYoutubeは今や動画配信の主要サービスなので、これを観れるかどうかはデバイス選びでとても重要です。
 

Fire TV StickでYoutubeを観る方法はある

Fire TV (Stick)はYoutubeアプリをインストールすることはできませんが、代替手段として2つの方法でYoutubeを観ることできます:

  1. AirReceiverに付属のYoutube視聴機能を使用する(アプリは有料 [305円])
  2. FireboxなどのブラウザアプリでYoutubeのWebページにアクセスする

特に「1」の方法がオススメで、Youtubeアプリとほぼ同じくらい簡単です。
AirReceiver ("Airplay&UPnP")については、別途解説します。

AirReceiver

AirReceiver

 

 

ChromecastでPrime Videoを観る方法は無いと思ったほうがいい

Chromecast (Ultra)ではFire TVと異なり、デバイスに直接アプリをインストールするのではなく、スマホにインストールされたアプリを使います。

しかし、スマホのPrime VideoアプリはChromecastに対応していないので、Chromecastへ動画を送信することができません。

代わりの手段として、ミラーリング機能を使ってスマホの画面ごとChromecastに送信する方法はありますが、ここではオススメしません。
理由は下記ミラーリングのセクションで説明します。

Apple TVはPrime VideoもYoutubeも公式に対応

Apple TVにはPrime VideoアプリもYoutubeアプリもインストールできます。

まとめ:視聴できる動画サービス 

いずれのデバイスもほとんどの動画サービスに対応していますが、Chromecastだけが、今や主要動画サービスの一つであるPrime Videoを観ることができないという致命的な欠点があります。

デバイス名 Netflix Prime Video Hulu Abema TV Youtube

動画
サービス
総合評価

Fire TV (Stick) 観れる 観れる 観れる 観れる 観れる
(Airplay等)
Chromecast (Ultra) 観れる 観れない 観れる 観れる 観れる
Apple TV (4K) 観れる 観れる 観れる 観れる 観れる

 

リモコンから操作できることがなぜ大事か

3社のストリーミングデバイスは、基本的なコンセプトが異なり、操作方法にその違いが表れています:

  • Fire TV (Stick):リモコンが付属
  • Chromecast (Ultra):スマホから操作(リモコンは無し)
  • Apple TV (4K):リモコンが付属
     

リモコンは操作が簡単、みんなで一緒に使える

Fire TV (Stick)などのデバイスの購入を検討されている人は、個人で楽しむのはもちろんですが、家族や友人達とTVを囲んで一緒に観る、という使いかたを考えられている人も多いのではないでしょうか。
リモコンが便利だと感じられるのがまさにこういったシチュエーションです。

「まずはNetflixでどんな作品が観れるのかざっとチェックしてみたい」
「今再生している作品を少し巻き戻したい」 
誰かがこう思った時、Fire TVやApple TVであればリモコンが付属しており、誰でも簡単に操作できるので、あなたが誰かの代わりに操作してあげる必要はありません。

 

自分のスマホを他人に渡して操作してもらうのはイヤだ

Chromecastの場合は、スマホから操作しなければなりませんが、自分のスマホを他人に渡して操作してもらうのは、ためらいがある人が多いと思います。
自分へのLineメッセージ通知が来れば、メッセージの内容を読まれるかもしれません。
その間、自分はスマホをいじることもできません。

Chromecastの操作の特徴や役に立つシーンは、別記事で深堀りします。

 

スマホ操作のメリットもあるが…

スマホで操作することのメリットは「検索」です。

NetflixやHuluで観たい動画を検索するとき、リモコンの十字キーで一文字ずつ検索キーワードを入力する作業は面倒です。
スマホであれば、キーボードが画面に出てくるので、簡単に入力できます。

特にYoutubeを観るときは検索作業が多いので、スマホからの操作のほうが便利です。

ただし、Fire TV StickやApple TVでも、スマホ用のアプリをインストールすれば、スマホで操作/文字入力ができるようになるので、Chromecastと同じように簡単に操作できます。

 

音声認識は便利

Fire TV (Stick)やApple TV (4K)のリモコンには音声認識ボタンが用意されており、これを利用すると、スマホで入力するよりも簡単に検索キーワードを入力できます。
Chromecastは、別途Google Home [15,120円]を購入して接続しなければ、音声操作はできません。

 

まとめ:操作のしやすさ 

デバイス名 スマホ操作 リモコン操作 音声操作

操作

総合評価

Fire TV (Stick) 可能 可能 可能
Chromecast (Ultra) 可能
(多機能)
無し 無し
*Google Home
を買えば可能
△-◯
Apple TV (4K) 可能 可能 可能

 

ミラーリングは接続の重さとバッテリー消費に注意

ミラーリングとは、スマホやPCの画面(と音声)をそのままストリーミングデバイスに送信し、TVに映す機能を言います。

ミラーリングをすれば、スマホで観れるものはなんでもTVに映せるようになるので、ある意味では最強ですが、2つの欠点があります:

  • (特に容量の大きなものなど)アプリやコンテンツによって接続が不安定になり、まともに観れないことがある

  • スマホ側も再生をしたままなので、スマホの電池を大きく消耗する

また、Chromecast (Ultra)は、iPhoneからはミラーリングができないので、ここでも他のデバイスと比較して負けています。
ミラーリングは、不特定多数の人が難しい設定抜きに自分のデバイスを接続することができる機能なので、iPhoneやAndroidなど機種を選ばずに接続できることが望ましいです。

いずれにせよミラーリングには過度な期待をしないことをオススメします。

デバイス名 ミラーリング 補足
Fire TV Stick iPhoneはAirReceiverの購入が必要
Fire TV ✖️ ミラーリング機能は無し 
Chromecast iPhone非対応
Chromecast Ultra iPhone非対応
Apple TV  
Apple TV 4K  

 

結局、どれを買うのがいいのか

デバイス名 画質 動画
サービス
操作 ミラーリング 重さ* 価格(円)
Fire TV Stick UHD 32g
+68g
4,980
Fire TV 4K ✖️ 87g
+68g
8,980
Chromecast UHD
Prime非対応
△-◯
リモコン無し 

iPhone非対応
39g 4,980
Chromecast
Ultra
4K
Prime非対応
△-◯
リモコン無し

iPhone非対応
47g 9,720
Apple TV
[32GB]
UHD 425g
+45g
15,800+税
Apple TV 4K
[32GB/64GB]
4K 425g
+45g
19,800+税
21,800+税

*Fire TV (Stick), Apple TV (4K)は本体とリモコンの重さを記載

「動画サービス」「操作」「価格」がほとんどの人にとって重要だと思います。
その意味では、圧倒的にFire TV Stickがオススメのデバイスになります。

Apple TVはデバイスとしての完成度・クオリティが高く、動作に安心感があります。
値段を全く気にしないのであれば正直Apple TVはオススメです。
ただし、その場合は、自分ならばApple TVよりもApple TV 4Kを選ぶでしょう(値段の差もあまり無いので)。

「画質」は4Kの動画も増えてきているので重要性は今後増していくでしょう。

「重さ」については、持ち運びをどれくらいの頻度でするかに関わります。
友人宅に持っていくくらいであれば、500gくらいするApple TVでも問題ないと思いますが、移動量の多い旅行などで持ち運ぶにはFire TV Stickの軽さがオススメです。

「ミラーリング」についてはデバイスによって違いがありますが、既に書いたように大きく期待すべきでない機能だと思っています。
また、私の自宅では、ベッドルームのルーターではFire TV StickもApple TVもミラーリングができていますが、リビングのルーターではApple TVしかミラーリングできません。
原因究明はまだできていませんが、ミラーリングを本格的に使いたいならApple TVのほうがいいかもしれません。

その他大きな違いとして、 Apple TV (4K)は、容量が32/64GBと大きいので、容量の大きなゲームアプリをたくさんインストールするのに向いています。


以上です。

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