同じ建物内の引っ越しにかかる料金:引越し屋/赤帽/家財宅急便の比較

今回のテーマは、「引っ越し」、それも「同じ建物内での部屋移動」です。

私が現在住んでいる部屋は、入居時から家具が備え付けられていましたが、その家具がちょっと使いにくいなあとずっと思っていました。
同じマンション内には、家具の無い部屋もあり、今回その部屋が空いたので引っ越しをすることにしました。

同じ建物内での引っ越しの特徴

同じ建物内での引っ越しには下記の特徴がありますが、今回の記事は「引っ越し業者に頼んだ場合の料金」に絞ります。
その他の項目については、他サイトに記載があるので適当にリサーチをお願いします。

  • 「引っ越し業者に頼んだ場合の料金」がだいぶ安くなる(この記事のテーマ)
  • 移動が少ないので梱包をせずに運んでも破損のリスクが少ない
  • 大家さんが同じなので、礼金や敷金等の金銭面での交渉ができるかも
  • 同じ市/区内の引っ越しになるので、住民票の移動手続きが楽

 

引っ越し業者の料金が安くなる理由

さて、同じマンション内での部屋移動の場合、引っ越し業者の料金は交渉で安く済ませられる可能性があります。
その理由は、

  • トラックで輸送する必要がない
  • 段ボールなどによる梱包も簡易に済ませられる部分がある
  • 引っ越しにかかる時間そのものも短くなる

などです。
さらに、ベッド等の大型家具のみを業者に依頼して、小物は自分たちで運ぶという方法もあるので、その場合は更なる交渉要素が増えます。
また「引っ越し」ではなく、「宅急便」で対応するという方法もあります。

 

引っ越し業者の見積もり結果

 

引っ越し業者 作業人数 運ぶもの 価格(税込)
赤帽 1人 2時間で運べる量 13,500
ヤマト家財宅急便 1~2人 ベッドのみ 22,950
大手A社 2人 ベッド、ソファのみ 27,000
準大手B社 2人 ベッド、ソファのみ 43,500
零細C社 2人 ベッド、ソファのみ 20,000
零細D社 1人 3時間で運べる量 12,960

 

結果的には、どの業者も金額に見合うサービスだとは思えなかったので依頼を辞めました。
ベッド・ソファなどの大物家具のみ同じマンションに住む友人に頼んで手伝ってもらい、その他の小さなものは全て自分ひとりで運びました。

 

作業人数が1名の引っ越し業者

まず、赤帽や零細D社については、「作業人数が1名」というところがポイントです。
ベッドなど1人では運べない大物家具の場合、引っ越し業者1名と自分1名の合計2名で運搬することになりますが、もし運搬中に壁や床などを傷つけてしまえば、2名のどちらの責任なのか判断ができないため、引っ越し業者が加入している損害保険が適用されないことになります。
これであれば、プロに依頼する意味がなくなり、家族や友人と一緒になって運ぶのと同じ、ということになってしまいます。

赤帽は地域に密着した零細業者のネットワークも持っているため、自宅近所の赤帽にも3社ほど見積もりを取りましたが、赤帽本部の13,500円という料金に3社とも従っており、いろんな条件を提示してもこれ以上の値下げはできませんでした。

ちなみに零細D社は、発言内容がコロコロ変わり、話し方も乱暴だったこともあり、その時点で選択肢から外しました。
引っ越し当日に現れずにすっぽかされるという最悪のリスクもあるので、不安な兆候があれば依頼すべきでないと思いました。

ちなみに、同じ建物内での引っ越しの場合、小物の家財はそのまま運んでも破損などのリスクがほとんど無いため、段ボールに入れる必然性を感じませんでした。
その場合、バラバラとした小物の運搬支持を業者に出すのも難しく、「業者には大物家具さえ運んでもらえば十分」というのが正直な感想です。
赤帽や零細D社のように「○○時間以内なら何でも運びます」と言われてもあまり有難みを感じませんでした。

 

作業人数が2名の引っ越し業者

大手A社、準大手B社、零細C社は「作業人数が2名」の引っ越しサポートでしたが、「同じ建物内であるから」という条件や、「ベッドやソファだけでいい」「30分だけでいい」というような交渉をしてもあまり大きな値下げはしてもらえなかった印象です。

大手A社は現在のマンションに入居した際に依頼した業者だったのですが、その際は移動距離が約20kmで全ての家財を運んでもらったうえで、4万円で済んでいたので、割引は1.3万円程度ということになります。
人件費、ガソリン、損害保険などのコストなども考えると、拘束時間に関わらず、作業員一人当たり1万~1.5万というのが、最低コストなのでしょう。

零細C社の2万円という金額は決して悪くはなかったのですが、見積もりの結果が遅く、既に自力での引っ越しを決断した後で聞いても、心変わりするほどの金額ではありませんでした。
後日にまた連絡も来ていた(忙しくて電話は取らなかった)ので、ひょっとしたらさらに追加の割引もあったかもしれません(最初に会話した印象では18000円くらいはいけそうでした)。

 

家財宅急便(ヤマトホームコンビニエンス)

上に述べたように、同じ建物内での引っ越しの際は、大物家具だけ運んでもらうだけで十分という印象です。
それならば、ということでヤマトの家財宅急便に問い合わせたのですが、トラックでの運搬が無い「同じ建物内での引っ越し」の場合も、料金の割引はなく、自分のベッドは「Fランク」として分類され、22950円の料金でした。
http://www.008008.jp/transport/kazai/

 

最後に

同じ建物内での引っ越しは自分達でやってしまう、というのがおススメです。

とはいえ、引っ越し業者への依頼を義務付けている大家さんもいますし、建物の破損リスク、運ぶ体力が無い、というケースもあると思います。
その場合は、小さめの業者であれば、通常の引っ越しよりも作業量が少ないことを理由に、値引き交渉に応じてくれる可能性が高まります。

また、せっかく業者に頼むのですから、損害保険がきくように作業員が2名でサポートしてくれる業者がおススメです。

運もあるので、どうしても安く済ませたければたくさんの業者に電話をかけましょう。